先日、日比谷公園に用事があったので、帰りに散歩がてら一駅分歩いてみました。
皇居のお濠。今見ても別段何も沸いてきませんが、皇居が江戸城だった頃を考えてみます。
濠は人工の要害です。切り合いながら市中を進軍し、いざ城攻めとなった時に濠が立ちはだかります。この幅広の濠。もちろん歩いては渡れません。舟? 今まで陸を馬と徒歩で移動してきたのに、どこに舟が? 泳いで渡りますか。重い甲冑を着たまま。かと言って素っ裸では渡った後が大変ですよ。それも対岸から弓矢で狙われるのを切り抜けた後の話でもありますよね。
...と、ちょっと思いを巡らせたら、ただ鯉や鴨が泳ぐだけで何でもなかった皇居のお濠が、急に別の物に見えて来たのでした。